2026年3月期
(単位:億円)
当第3四半期連結会計期間における世界経済は、米国の関税措置による影響、中国経済の動向、為替動向、及び長期化する地政学リスクなど、不透明な状況が続きました。
このような環境のもと、半導体・電子デバイス・プリント基板市場においては、世界的にパソコンやスマートフォンなどの需要が緩やかに回復し稼働は安定的に推移したものの、関連する設備投資は抑制傾向が継続しています。サーバー市場においては、生成AI関連に牽引され新たな需要の高まりが見られる一方で、既存のデータセンター向けサーバーへの投資は抑制及び延期が継続しています。フラットパネルディスプレイ市場においては、スマートフォンやタブレット端末用の有機ELディスプレイの需要は高まりつつある一方で、液晶パネルの需要低迷により液晶パネルメーカー各社の稼働は低調に推移しています。映像関連市場においては、ハリウッドストライキに起因するコンテンツ不足の影響などは解消し、設備投資意欲は回復傾向にあるものの、エンターテインメントの多様化が進む中、映画館の稼働低迷は継続しています。一般映像機器市場においては、イベント等での高度な映像演出ニーズの高まりにより、堅調な市況が継続しています。
当第3四半期連結累計期間の平均為替レートは、米ドルが前第3四半期連結累計期間に比べ3円円高の149円となりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は1,269億4千7百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益は77億3千4百万円(前年同期比4.6%増)、経常利益は88億7千7百万円(前年同期比15.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は40億3千6百万円(前年同期比29.8%減)となりました。
セグメント情報
※2023年3月期よりセグメントの変更を行いました。2022年3月期以前の新セグメントデータはありません。
Industrial Process事業
[露光用ランプ]
パソコンやスマートフォン等の最終製品の需要は緩やかに回復しつつあり、生成AI半導体関連の需要にも支えられ、設置済み装置の稼働が堅調に推移したことで販売が増加しましたが、円高の影響を受け横ばいとなりました。
[OA用ランプ]
ペーパーレス化による販売の減少に加え、円高の影響を受け、減収となりました。
[光学機器用ランプ]
スマートフォンやタブレット端末用向けの有機ELディスプレイを中心に、フラットパネルディスプレイ市場の稼働が緩やかな回復基調にあることや、半導体関連市場の稼働が好調であることにより、フラットパネルディスプレイ向けやサーマルプロセス向けの販売が増加し、増収となりました。
[光学装置(露光装置)]
生成AI向けサーバー需要及び関連する光通信需要の増加を背景に、直描式露光装置の販売は増加しました。一方、生成AI半導体の急速な普及に伴い半導体アドバンスドパッケージの需要が増加しているものの、投影露光装置については、既存のデータセンター向け需要の低迷及び過去の過剰投資の影響から、投資の抑制や延期が継続し、販売が減少しました。これらの結果、減収となりました。
[光学装置(その他)]
EUVリソグラフィマスク検査用EUV光源の保守メンテナンスサービス収入は、コスト低減要求による単価下落により減少しました。また、液晶パネル向け投資の減少傾向を受け、光配向装置の販売も減少し、減収となりました。
なお、利益面では、減収に加え、DLT等の露光装置関連における先行投資の拡大や、露光装置の需要回復遅れに伴う滞留資産等の評価損計上が影響し、減益となりました。
以上の結果、Industrial Process事業の売上高は529億5千4百万円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益は38億1千1百万円(前年同期比46.3%減)を計上いたしました。
Visual Imaging事業
[プロジェクター用ランプ]
映画館の稼働はハリウッドストライキの影響が解消し回復傾向にあるものの、レーザープロジェクターの浸透によりシネマプロジェクター用クセノンランプの販売は減少しました。一般映像向けプロジェクター用ランプも同様の影響を受け販売が減少し、加えて円高の影響も受け、減収となりました。
[映像装置(シネマ)]
ハリウッドストライキに起因する映画館での投資意欲の減退が解消し、プロジェクターの置き換え需要は回復傾向にあるものの、円高の影響を受け、横ばいとなりました。
[映像装置(一般映像)]
エンターテインメント分野における映像演出ニーズが堅調に推移し、ハイエンドプロジェクターの販売が増加したことから、増収となりました。
なお、利益面では、前年同期に計上した棚卸資産評価損の減少に加え、製品ポートフォリオの見直しや構造改革による収益性の改善が寄与し、増益となりました。
以上の結果、Visual Imaging事業の売上高は605億8千7百万円(前年同期比0.3%増)、セグメント利益は35億6千9百万円(前年同期比145.1%増)を計上いたしました。
Life Science事業
植物育成向けナトリウムランプの販売増加が貢献し、増収となりました。また、新規案件の投資対象見極めにより収益性が改善し、増益となりました。
以上の結果、Life Science事業の売上高は47億4千2百万円(前年同期比5.5%増)、セグメント利益は2億9百万円(前年同期はセグメント損失7億9千5百万円)を計上いたしました。
Photonics Solution事業
半導体向け及び産業用途向けにおいて、デバイス及びモジュールの需要は堅調に推移したものの、デバイスを中心とした案件の絞り込みにより、売上高は横ばいとなりました。一方で、案件の選択と集中により収益性が改善し、増益となりました。
以上の結果、Photonics Solution事業の売上高は76億7千6百万円(前年同期比0.8%増)、セグメント利益は2億4千4百万円(前年同期はセグメント損失3億3千万円)を計上いたしました。
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